足跡フィギュア製作紹介 宮藤深衣奈&小野寺樺恋編

■#1   企画   2003/08/19

■#2   製作1  2003/08/21

■#3   製作2  2003/09/01

■#4   製作3  2003/09/06

■#5   製作4  2003/09/22

■#6   製作5  2003/09/30

■#7   製作6  2003/10/07

■#8   複製   2003/10/11

■#9   塗装   2003/10/25

■#10   完成   2003/10/30



・2003/08/19 フィギュア製作記 宮藤深衣奈&小野寺樺恋#1
・企画
デッサン デッサン とまぁ、こんなん出ましたけど(^_^)。久しぶりに、まともなプロポーション(!)ってことで。…他の所でも作りそうだなぁ(^_^;)。雑誌の付録にも出てるし。
ってことで。立ち姿では差別化は難しいだろうということで、座らせています。見えそで見えない(^_^;)。見えるかな?
まほろさんでは、接地するパーツが多くて、座り姿がきつかったのですが。今回はそのへんはクリアーできそうです。
座り姿にもいろいろありまして。ポーズで性格の差が出せたら成功ということで、デッサンです。似てないですがほっといて(^_^;)。デッサンですから。
細かいポーズは、実際に作りながら煮詰めます。

…表向きの性格はともかく。内面がそっくりなんだよね、この二人。というか、男も含めて3人。3人とも血縁なんだろうけど。
謎解き…どちらかが未来の娘というパターンに、100ウォン。宇宙人がいるんだから、タイムマシン/スリップだってありでしょ。…二人がどちらかのの娘/息子というパターンもあるか。…宇宙船墜落事故に巻き込まれて、こっそり再生されたら二人になった…とか(^_^;)。
まぁ、目の色より先に、髪の毛の色に誰か突っ込んで。蛍光色は使わんぞ、今回は。


・2003/08/21 フィギュア製作記 宮藤深衣奈&小野寺樺恋#2
・製作1
ラミシート この辺の工程は、既に定番です。

まずは、プリントアウトしたものを、中身忘れて閉じてしまったラミネートシートに、マジックでトレースします。ラミシートの変わりにポリ/塩ビ系なら、何でも良いかと。
この上にポリパテを盛れば、線が転写されますので。それに沿ってカッターで削れば、断面ではありますが、正確な形が出せます。もっとも、今回は座っているポーズなので、あくまで目安以上の物では無いですが。

顔は、インクジェット用紙にプリントしたもののに盛ります。紙で簡単な枠をつけて、メンタムを塗っておきます。私が使っているのはEPSONのPM890という染料系プリンタですが。メンタムを塗っておいても、転写には問題ありませんでした。
この後、絵の裏側に盛っていくわけですが。絵は、外形以外に、横から見ての目の位置決めに便利です。
盛りたて1 盛りたて2
あとは、どんどん盛って行きます。


・2003/09/01 フィギュア製作記 宮藤深衣奈&小野寺樺恋#3
・製作2
ラミシート 必要量を盛った後、ナイフと一番荒いリューターで削って、ちょっと盛りなおしたところの顔パーツです。この後、目の位置を掘り始めます。一発で決まりませんが、やはり目が顔の中心パーツですから。これを中心に調節していかないと、変な顔になります。
ラミシート ラミシート
で。盛った削った切った貼ったで、ここまで。かなり荒削りですが、デッサンはここで済ませておかないといけないので、ポージングには手を抜けません。
この後、とりあえず腰のところで切断して、ナイフが届かないところの成形をした後、実際のパーツ分割にばらします。


・2003/09/06 フィギュア製作記 宮藤深衣奈&小野寺樺恋#4
・製作3
ばらばら ばらばら
バラしました。基本的に服のパーツ単位で分割です。
一番難しいのが、脚。スカートのイメージが、まだ固まっていないので。切り取り線には勇気が要りますし。スカートに残す分があるので、切り取りも面倒です。切断面でパーツが短くなりますので。工程々々で、パーツの位置あわせをしておかないと、完成したら どっかが接地しないという情けないことにもなりかねませんので、座ったポーズは難しいです。
あと、腕がむき出しなので、腕の肉付けにも気を使います。美術デッサン書とにらめっこが続きます。実際の女の子はもっとフラットなので、ヤスリがけのときにだいぶ削ってしまいますが。

次は、スカート/制服/襟/髪の毛と、パーツが干渉する順に形を出していきます。
まだ先は長いぞ!。


・2003/09/22 フィギュア製作記 宮藤深衣奈&小野寺樺恋#5
・製作4
仮組
仮組 時間が空いてしまいましたが。各パーツを積み上げての仮組です。

深衣奈。…ギリギリ見えない(^_^)。思ったより余裕がありました。ヘソも見えないことは無いですが、このポーズでモロ見えは変態なので、これでよいかと。
残るはタイだけ。スカート/上着の皺が、思った以上に手間取って、なかなか取り掛かれません。
後ろのビンは支えですが。足を接着すれば無しでOK。リアルと違って、髪の毛がムクだから、重たいです(^_^;)。
襟/裾は別パーツ(まだ、裾の縁が厚いですが)。髪の毛/顔は、まだ弄る予定。

樺恋。…こちらは、ガードが固いので、深衣奈より余裕(^_^)。 脚に挟んだ腕が難物でして。組み立てる順番間違えると大変です(^_^;)。こちらは、タイは出来ているのですが。撮影忘れていました。
こちらは、髪の毛も難物。変なもみ上げ、前にも流れてくるウェーブのかかった後ろ髪。一体で抜くのはもちろん無理で、前/中/後の3分割です。もみ上げは、アルミ板が芯です。表面をヤスリで荒らしておけば、ポリパテの食いつきは良いです。

写真を検討して、各パーツの仕上げと、睫毛等の顔ディティールに取り掛かります。
今週中に、ポリパテ段階終了予定…でないと間に合わん(T_T)。



・2003/09/30 フィギュア製作記 宮藤深衣奈&小野寺樺恋#6
・製作5
ポリパテ段階の終了です。
パーツ一覧 胸部仮組
深衣奈。13パーツです。と思っていましたら。最初は、スカートを左右分割しないと抜けないかと思っていたのですが。お腹の部分を別パーツにすれば、毎度のお椀抜きが出来るということになりまして。サーフェイサー途中にお腹部分を別パーツにしました。 襟や袖が別パーツですので、さらに塗装も楽に。…自分のためです(^_^;)。
目あたりの灰色は、これも毎度の馬パテ。
パーツ一覧 胸部仮組
樺恋。15パーツです。髪の毛が3段構造なのとリボンで、パーツが多いです。けど、こちらもスカートの関係で、お腹がパーツとして1つ増えました。深衣奈より露出が少ないので、薄いパーツですが。

10/7現在、サーフェイサー中。指の皮向けそうです。


・2003/10/07 フィギュア製作記 宮藤深衣奈&小野寺樺恋#7
・製作6
パーツ一覧 パーツ一覧
ってことで。磨きあがったパーツです。サーフェイサーは、4回ほど吹きました。各段階で、ペーパーは、320/400/600/800とかけていきます。2〜3回サフを吹いたところで、モールドの最終仕上げで、ナイフやら彫刻刀でシャープにしていきます。 あと、接合部がタイトなところも、ペーパーで調節しておきます。

頭部仮組 頭部仮組
頭部仮組。多少、ポリパテの黄色が透けていますが。サフはあくまで傷確認が目的ですので、ポリパテを隠蔽する必要はないです、無理すると厚塗りになるだけ。

胴体部分仮組 胴体部分仮組 完全固定していないので、多少ずれていますが。こんな感じです。真空脱泡機がないと、まともに抜けないスカートになりました。

ってことで。早速複製です。


・2003/10/11 フィギュア製作記 宮藤深衣奈&小野寺樺恋#8
・複製
粘度埋め
粘度埋め直後の一覧です。別々に撮影したので、サイズは多少違うかも。今回は、それぞれ、お椀型1つに普通の型2つとなりました。いつもより少ないけど、サイズはでかくなりました。片手で作業できる限界重量(^_^;)。
一応、パーツの厚さで、集めてあります。シリコンの消費量が違いますから。

今回は、シラスコンRTV8000を購入しました。型はすでに製作終了しました。今のところの感想としては、WAVEのよりちと固め、引っ張り強度は五割増しといったところでしょうか。物性はよさそうです。

今回、キャストも変えました。WAVEのいつものが、なんか生産調整に入ったらしく、一ヶ月は待つことになるとのことで。緊急避難的に同じくWAVEのノンキシレンタイプを購入しました。物性については、ガレキ能書き/マテリアルにて。


・2003/10/25 フィギュア製作記 宮藤深衣奈&小野寺樺恋#9
・塗装
まぁ、毎度の作業です。今回は、比較的楽かなと思ったのですが。スカートパーツの成形にえらく手間取りました。やはり真空脱泡機が無いと辛いです。
パーツは、クレンザーでガシガシ&600番でペーパーがけ。特に、マスキングでテープを 貼るところは必須で。

で。塗装準備。
サーフェイサーは、薄くても満遍なく。ソフト99がベスト。
ベースホワイトは、エアブラシで。とくに鼻の頭は念入りだけど、ぼったりしないように。缶スプレーは適材適所。
ほこりがついたりざらついたら、1000番でヤスってやればOk。
塗料は、公式HPからダウンしてきた画像を参考にしたのですが。難しいのがスカート/襟/袖の黒。Photoshopで分析すると、完全に彩度0なのですが、画面ではどうしても茶色っぽく見えます(^_^;)。でも、白と黒を実際に混ぜると、これは青っぽくなってしまう…。結局、白/黒/艦底色/ダークグリーンと試行錯誤することに。でも、写真には出ないんだろうな(T_T)。
深衣奈の髪の毛は、赤/白/オレンジ。けっこうオレンジが入ります。
深衣奈の髪の毛は、グリーン/白/青に、パープル混ぜて彩度低下。ラムちゃんじゃないんだから…。
肌色は、まいど難儀。っても、全ての照明下で満足できる肌色なんて原理的には無理です。個人的には、黄燈色が効きすぎたかな?というところに、+シャインレッドした色でグラデというのが、好み。一般に肌色として売られている色(人種問題はこのさい無視)は、このグラデを平均化した色なので、私的にはピンク過ぎ。他の色はグラデしなくてもいいですから、肌色だけはブラシでグラデましょう。

マスキングは、足回りと襟袖。足は、比較的楽だけど、段数が多いので、時間がかかりました。襟は、黄色を塗った後にラインだけマスキングして黒を。ストライプが1本でよかった。でも、多少は筆でリタッチ必要です。技術の限界。
で。フラットクリアーでコーティングしてから、筆塗りです。
目入れ準備
テープでグルグルに。
手垢を付けないため、指についた塗料で汚さないため、筆が滑ったときの予防、持ったときの滑り止め。
眉と口は、塗り終わったらここもマスキング。
深衣奈顔樺恋顔
とまぁ。無事に顔のパーツが入りました。この辺の塗装手順は、毎度のごとく。 二重と、ほっぺの「・・・」は、エナメル塗料です。フラットブラウンとフラットレッドが便利。目には、アクリルのクリアーでコーティング。炉 …だけど、口の中はフラットの方が良いかもと、最近考えてたり。展示には問題ないんだけど、写真にはハイライトが入りすぎ。

深衣奈塗装済みパーツ 樺恋塗装済みパーツ
で。塗装が済んだパーツ軍です。…足の置き方がちとだらしなかったな(^_^;)。



・2003/10/30 フィギュア製作記 宮藤深衣奈&小野寺樺恋#10
・完成
深衣奈全身 深衣奈顔 樺恋全身 樺恋顔
鳴門その他完成写真

ってことで。完成です。
樺恋の組み立て、難しいです。順番間違えると、えらいことに。特に、襟にかかる髪の毛と襟/顔の干渉は、パーツの段階でお湯で調節。左手は、胴体の接着と同時に(脚/スカート/上半身が組みあがった後では、取り付けられない)。

で。どんなもんでしょうね?。俺風という意味では、まぁ満足しているのですが。一般受けという意味では…いいのかな?。まぁいいか(^_^;)。
パンツ、見ようと思えばもろに見えるのですが。思った以上に被視界は狭いです。彼女らの目線の先に居るだろう人から見えないので、問題は無し。


罫線

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